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百年の歴史

京都府写真師会は、国内でもっとも歴史の長い写真師会の一つです。明治初年以来130年以上の歴史があります。

昭和54年(1979年)、京都写真師会の諸先輩が『あゆみ』と題した「百年史」を、膨大な資料を収集整理し数年にわたる苦労の末、まとめられました。
以下に、江戸末期から明治半ばに至る、京都写真師会の黎明期の年表を掲載します。

写真師・同業親睦会開催準備会(明治12年暮)

 京都写真師年表 (京都府写真師会 創設100年記念年表編集委員会編より)

1863
文久3
■辻礼輔,亀谷徳次郎,堀(大阪屋)与兵衛ら写真材料の研究,紙焼写真の製造に成功する。
・堀与兵衛寺町通りに二階建硝子屋根の写場を設る。
1866
慶応2
■堀与兵衛祗園切通に支店開設,この年から慶応4年までの売上帳その他現存する。
1867
慶応3
■堤徳三郎。堀内重信相次いで開業。
・この頃舞鶴西に森洋三郎開業と伝へられ,この方面最古の写真師。
1868
明治元
■高木吉兵衛,竹屋町に開業,後に寺町通りに写場を設ける。
1870
明治3
■堀,堀内,吉田ら安部某に写真術を学ぶ。
・三崎栄子,京極金蓮寺に開業。
1872
明治5
■新京極が開かれ写真店数々現れる。
1873
明治6
■酒井虎逸,本能寺内に写場を開く。
・誓願寺辺に西洋各国写真を拡大鏡で覗かせる見世物現れる。
1875
明治8
■京都写真師の人気見立番附表現れる。
1879
明治12
■この年冬,吉田佐兵衛,辻精一郎,安平治,角倉玄遠,鎌田永弼,舟田有徳,酒井虎逸,長谷川清之進,津田境,同業親睦会開催準備に集る。
1880
明治13
■1月9日第一回親睦会を円山左阿弥樓に開催。
来賓,市田左右太(神戸)藤井圏蔵(大阪)出席.
安平(祗園),橋垣(四条),舟田(東洞院),堤(佛光寺),吉田(佛光寺),長谷川(祗園),三品(祗園),酒井(寺町),堀(寺町),津久間(寺町),角倉(寺町),鎌田(祗園),辻(祗園),小寺(島原)成井,(宮川町),堀内(知恩院),野田(膳所裏),桂氏丸が集る。毎月一回作品の持寄りを盟約する。
1881
明治14
■松本亥三郎,新京極錦上るに開業。
1882
明治15
■小谷荘治郎,五条御影堂境内に開業。
1887
明治20
■この頃,福知山に篠田写真館,二山堂(山田)。舞鶴東に氏名不詳なるも2,3軒。
舞鶴中に森写真館支店,宮津に今西写真館,峯山に田村写真館(現存)四辻に氏名不詳一軒開業と伝えられる。
1893
明治26
■興謝郡加悦に中上伊三吉開業。
■日本写真品評会京都支部発足。
1894
明治27
■四季会発足,発起人,成井頼佐。堀真澄,小谷荘次郎,岡崎一直。同業者十数名で組織する。後に二李会と改称する。
1898
明治31
■丹後方面業者と柏原の岡林依水,三丹懇親会を議する。
■京阪神写真師会(三市懇親会)大阪高津宮「鯉屋」に於て発足。
1899
明治32
■第二回京阪神写真師会,大阪生玉西照館に開催,三市輪番で運営することに決定,参加百数十名を数える。
1902
明治35
■京都府認可,京都写真業組合設立,組合長,堀真澄,副組合長,成井頼佐。
1903
明治36
●6月10日〜13日,大阪博物場に於て全国写真師大会開催,生田益雄,写真術について講演。
1904
明治37
■第七回京阪神写真師会,京都嵐山に開催,参加30余名。
・京都写真業組合解散。 ・日露開戦にともない舞鶴は海軍,福知山は陸軍の軍人兵士の写真で大いに賑う。
1905
明治38
■第八回京阪神写真師会,大阪綱島鮒宇に開催。心斉橋下から家形船で京都は信長,大阪は秀吉,神戸は楠公の染出し軽装で会場に向い盛会をきわめた。参加60余名。
1906
明治39
■第九回京阪神写真師合,兵庫舞子萬亀に開催,参加48名